青蔵鉄道乗車の注意点①〜切符の入手方法〜
今回のチベット横断旅行(成都〜拉薩〜カトマンドゥ)約4000kmの移動距離の大半(約3000km)を占める青蔵鉄道。
名前だけは見たことのある人も多いのではないだろうか。
世界でも類を見ない標高5000mを超える高地を走る列車だ。
旅行前までの「あおくらてつどう」と読んでいたが、正しくは「せいぞうてつどう」らしい。
今回はその「青蔵鉄道」乗車の注意点を説明する。
※駅構内での撮影は係員の指示に従おう。停車中の先頭車両(動力車)の撮影は係員に禁じられた。
【その1】
~外国人は気安くチケットを入手できない~
「鉄道切符の予約も旅行会社に依頼してしまうと、さらに費用がかかってしまう。…」
初めはチベットの拉薩で車をチャーターして、成都〜拉薩間の鉄道乗車券は、自分の力で何とか入手しようと考えた。
それは2年前の2017年春にシベリア鉄道大陸横断の旅をした時の経験があったからだ。
もちろんチベット自治区。そう簡単に切符を入手出るものでは無いということは何となく分かってはいたが、シベリア鉄道の時のように、インターネット予約や、仮バウチャーを独自に発行して旅行企画を自ら行うことで、なんとか出来るのではないかと。
しかし、その考えは甘かった…
詳しく説明していこう。
まずばインターネットで調べてみる。
ひたすら調べると一つだけチケット予約のできるサイトが出てくる。
もちろん定価。安い。
私の行く10月下旬では1等車両(4人1部屋)の上段が約16000円。
下段がプラス1500円くらい。
行けると思い、そのまま手続きを進める。
しかし入域証番号入力で息詰まる。
ロシアのときと同じだ。(ロシアの時はバウチャー番号)
しかしロシアと時とは大きく違う点がある。
「入域証のみ」はどうやっても入手できないところだ。
さすが中国。入域管理が徹底されている。
しばらく入域証のみを発行する手段や記事を探し回ったが、
今回ばかりは無理そうだ。
つまりラサへ行く列車へ乗る=チベット自治区に入域するのと同じ。
だから成都で列車に乗るところから、厳しく制限されているのだ。
必ずチベット旅行を企画する日本や中国、チベットの旅行会社の手配が必要となる。
今回、私は結果的に成都からキーロン(新中ネ国境)までの個人旅行をチベットの旅行会社に依頼することとなった。
チベット自治区における団体旅行以外の個人的なチャーターや手配旅行等に対応する旅行会社についてはまた別の記事で記述する。