【0話】大学生が1人で北朝鮮に行った話。
2017年7月、就活が一段落した夏前に秘かに旅行計画を立てていました。当時21歳の大学生4年生。
旅行先は朝鮮民主主義人民共和国です。
この国を話題に出すと、何かと誤解が生じる可能性があるため、先に言っておきますが、単純に興味があってこの国を渡航先として選びました。
政治的、思想的な理由は一切ありません。
そして、これから旅行の記録をできる限り詳細に記載しますが、決して渡航を推奨するものでは無いことも伝えておきます。
しかし、既に渡航が決まっている方には、ぜひ読んで頂き、旅行前の準備の参考にしていただければと思います。
また、結果論とはなりますが、この渡航経験は私の人生観や生活を見直すきっかけになりました。
渡航予定は無い方も、この記録から何かを感じていただければ嬉しく思います。
【2017.11@チュチェ思想塔】
【定番】チベット旅行のおすすめスポット〇選!
この記事では短いチベット旅行のなかで見つけた一見の価値ある場所や建物を紹介する。
【ポタラ宮】
短い時間でチベット旅行を楽しみたい人の中には、目的地として拉薩を目指す人も多いのではないだろうか。ポタラ宮はその拉薩の街(標高約3700m)の中でひときは美しくそびえ立つ。
13階建て、基部からの総高117m、全長約400m、建築面積にして1万3000㎡という、単体としては世界でも最大級の建築物は大迫力。ぜひ息を切らしながらお城の中を巡って欲しい。
また、ポタラ宮のまわりでは、たくさんの人が五体投地をする姿が見られる。特に冬は巡礼の季節なので、各地の少数民族の人たちが、それぞれ特徴のある民族衣装を纏って集まる姿を見ることが出来るだろう。
チベット民族の心の拠り所。
ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
※2019年10月撮影。夜は美しくライトアップされる。夜間の外出時は予めガイドへ行動ルートを伝えておこう。また、撮影場所のポタラ宮広場への入場には手荷物検査が必要だ。
チベットなのに成都?と感じた方も多いだろう。実は、四川省の大都市である成都は拉薩へと続く鉄道駅や空港を有するのだ。
ある意味チベット旅行のことを考える上で欠かさない都市であり、旅程を組んでいると自然と成都に立ち寄る結果となる場合も多い。目的地はチベット自治区でも立ち寄る機会のある、この都市のおすすめスポットを紹介しておこう。
※生後間もないパンダの赤ちゃんが見られる世界でも貴重な施設である。
この成都パンダ基地は空港からのアクセスが良い。空港には地下鉄駅があり、1度の乗り換えはあるものの30-40分程度で最寄駅の熊猫大道駅に到着する。案内通りA出口から地上に出ると、パンダ園までのバスチケット売り場がある。
パンダデザインのバスに10分程度乗車すると、そこはもう成都パンダ研究所だ。
非常に広大な敷地を有する為、散策時間は最低でも2時間は欲しいところ。
大きな荷物も園内のインフォメーションセンターにて無料で預けることができる。
施設手前にあるロッカーはお金がかかる上に、なんと現金使用不可。WeChatPayのみしか利用できない。焦らず園内で預けよう。
いくらパンダが好きでも、ここを訪れる為だけに成都を目指すのは、なかなか難易度が高い。
せっかく成都を訪れるならパンダの赤ちゃんが間近で見られるこの施設はおすすめだ。
あらかじめネットで予約しておけば、飼育体験もできるとのこと。
ぜひ行ってみてはいかがだろうか。
【カローラ峠】
標高5045mにあるカローラ峠。
間近に迫る氷河は大迫力だ。特になにか施設があるわけではないが、それが良い。
車に乗ってシガツエやチョモランマBCを目指すなら、大自然を前にここで一休みしよう。
【ヤムドク湖】
訪れるなら秋が良いだろう。空気が澄んで空がいつも以上に青く輝く。
拉薩まで来たら、ここまでは是非訪れて欲しい場所の一つだ
湖との出会いは劇的だ。標高4749mのカムパ峠に差し掛かると突然湖が現れる。
ヤムドク湖は標高4441m。
チベット語で「トルコ石の湖」を意味する、チベット3大聖湖のひとつである。
総面積はびわ湖よりやや小さい638㎢でマス科の魚が群生している。
拉薩からは車で3時間程度で到着する。
道路は整備されているが、峠道はカーブが多い。酔い止め必須だ。
【チョモランマBC】
説明不要。世界一の山、チョモランマ。とにかく大迫力だ。
ネパール側からだと何日も歩かなくてはならないが、チベット側からは車でアクセスできる。十分な登山装備のない人やハイキング経験のない人でも訪れることができるという点で貴重だ。
もし少しでも気になるのならば、絶対に行ったほうが良い。
見る前と後では世界観が変わるかもしれない。なににおいても可能性を秘めた山だと思う。ヤムドク湖と同じく、おすすめは秋。天候に恵まれる可能性が高い。
アクセスだが、ラサからは車で最短約2日かかる。
少しゆっくりと行くなら3日間。
1日目はラサからシガツエ、2日目はシガツエからニューティンリー、3日目の昼前にチョモランマBCといったところ。
BC手前のロンブク寺の前には簡易的な宿泊施設がある。せっかくならば、宿泊してみるのもありだろう。ただし設備は必要最低限以下、夜間トイレに行くにはヘッドライトも必要、そして十分な防寒着がないと寒い。
また、チョモランマBCの標高は約5500m、可能ならば日本であらかじめ高山病対策の為の薬、ダイアモックスを処方してもらおう。また、ラサ(標高約3700m)などで十分に時間をかけ高度順応することをおすすめする。
緊急の酸素吸引をすると数万円もかかったという話も希に聞く。旅行保険への加入も忘れずに。
長距離列車に乗る方必見!〜快適な車内生活を送るための7つの持ち物〜
~シベリア鉄道7泊8日~
(ウラジオストク~モスクワ間)
~青蔵鉄道2泊3日~
(成都〜拉薩間)
と経験をしてみた結果、快適な車内生活を送る為に必要な持ち物を考えてみる。随時更新予定だが、今のところは7つ。
【その1】〜魔法瓶〜
個人的に1番の必須アイテムだと思う。
青蔵鉄道の車内にはひと車両ごとにお湯を供給する機器が設置されている。
持ち込みでカップ麺を食べる際にいちいち汲みに行くのは面倒だ。
【その2】〜 スリッパ〜
靴のままでも良いが、やはり有ると無いとでは違う。乗車時間が長ければ長いほど、効果絶大。私はよくクロックスを持っていく。
【その3】〜日本のお菓子〜
1等車でも部屋は4人部屋の相席。
同乗者とのコミュニケーションは大切だ。
日本のお菓子をプレゼントすると喜ぶ。
美味しいものを一緒に食べる。いい事だ!
【その4】〜アルファ米〜
日本人なら白米が食べたくなる時があるだろう。カップ麺とアルファ米の組み合わせは最高。(食堂車にも白米はある。)
今回の旅行では、食べようと準備していたら、「お金払うから売ってくれ。」と声をかけられた。珍しいらしい。
私は食堂車に白米のみで売っているなら、持っていく必要はなかったかな思いつつ、
なんだかんだ部屋で手軽にお米が食べられたことは良かったと思う。
※割り箸を忘れずに。
【その5】〜マグカップ〜
持参したカフェオレや抹茶ミルクの粉を使えば手軽にお茶できる。
私は登山で使うチタン製のマグカップを使っている。
【その6】〜指さし〇〇語〜
Amazon等に売っている「指さし〇〇語」などを持っていくとコミュニケーションがはかどる。
そして、よく使う言葉は自然と覚えてくる。
同室の中国人やチベット人に正しい発音を教えたりしてもらっても楽しいかもしれない、!
【その7】〜多口の充電器〜
列車では景色を見るか、話すか、食べるか、寝るか、そして、「スマホをいじる」かしかやることが無い。
スマホの充電は非常に重要だ。
しかし、部屋に1つしか充電コンセントは無い。皆で分け合う為にも多口の充電器は必須だろう。
青蔵鉄道乗車の注意点①〜切符の入手方法〜
今回のチベット横断旅行(成都〜拉薩〜カトマンドゥ)約4000kmの移動距離の大半(約3000km)を占める青蔵鉄道。
名前だけは見たことのある人も多いのではないだろうか。
世界でも類を見ない標高5000mを超える高地を走る列車だ。
旅行前までの「あおくらてつどう」と読んでいたが、正しくは「せいぞうてつどう」らしい。
今回はその「青蔵鉄道」乗車の注意点を説明する。
※駅構内での撮影は係員の指示に従おう。停車中の先頭車両(動力車)の撮影は係員に禁じられた。
【その1】
~外国人は気安くチケットを入手できない~
「鉄道切符の予約も旅行会社に依頼してしまうと、さらに費用がかかってしまう。…」
初めはチベットの拉薩で車をチャーターして、成都〜拉薩間の鉄道乗車券は、自分の力で何とか入手しようと考えた。
それは2年前の2017年春にシベリア鉄道大陸横断の旅をした時の経験があったからだ。
もちろんチベット自治区。そう簡単に切符を入手出るものでは無いということは何となく分かってはいたが、シベリア鉄道の時のように、インターネット予約や、仮バウチャーを独自に発行して旅行企画を自ら行うことで、なんとか出来るのではないかと。
しかし、その考えは甘かった…
詳しく説明していこう。
まずばインターネットで調べてみる。
ひたすら調べると一つだけチケット予約のできるサイトが出てくる。
もちろん定価。安い。
私の行く10月下旬では1等車両(4人1部屋)の上段が約16000円。
下段がプラス1500円くらい。
行けると思い、そのまま手続きを進める。
しかし入域証番号入力で息詰まる。
ロシアのときと同じだ。(ロシアの時はバウチャー番号)
しかしロシアと時とは大きく違う点がある。
「入域証のみ」はどうやっても入手できないところだ。
さすが中国。入域管理が徹底されている。
しばらく入域証のみを発行する手段や記事を探し回ったが、
今回ばかりは無理そうだ。
つまりラサへ行く列車へ乗る=チベット自治区に入域するのと同じ。
だから成都で列車に乗るところから、厳しく制限されているのだ。
必ずチベット旅行を企画する日本や中国、チベットの旅行会社の手配が必要となる。
今回、私は結果的に成都からキーロン(新中ネ国境)までの個人旅行をチベットの旅行会社に依頼することとなった。
チベット自治区における団体旅行以外の個人的なチャーターや手配旅行等に対応する旅行会社についてはまた別の記事で記述する。
【0話】チベット横断4000KM
最短でチベット旅行を楽しみたい方に向けた記事となっている。
ほとんどのツアーは10 日~となっており、
仕事や家庭の都合上、足を踏み出せない方も多いと思う。
今回私は10-22~30の9日間(実質8日)でチベットを旅行した。
これからチベット旅行を考える人にぜひ見ていただきたい。
なにより、陸路で成都からカトマンドゥまで(約4000km)移動している人の情報がまだまだ少なかったので、これから旅行を考える人向けに、なにか参考にしてもらえたらと考える。
個人手配なのでいろいろ不安な点は多いだろうが、思ったよりもハードルは低いように思える。安心して欲しい。
もちろん団体の企画旅行では無いので、何が起こるかは分からないが、、!
それはそれで旅行の良さだろう。
※美しく光る湖面とヤク
【移動日程および手段】
羽田(23日2:45発)〜上海(23日5:00着)
→ピーチアビエーション
上海(23日8:50発)〜成都(23日12:20着)
成都(23日21:37発)〜拉薩(25日9:55着)
→青蔵鉄道※西寧(24日12:20)で乗り換え
拉薩(26日朝)〜カトマンドゥ(29日昼)
→車※チャーター
カトマンドゥ(29日22:55発)〜香港(30日6:00着)
香港(30日9:10発)〜成田(30日13:20着)
【補足】
※22日の夜23:00ごろ横浜に集合。最終の京急線に乗って羽田空港国際線ターミナル駅へ
(仕事終わりでも間に合う時間帯のため、22日は仕事でも問題なし。)